可愛いって言って(泣虎×玻ヰ璃)

久しぶりのお泊りだから、いつもよりちょっと可愛い白のフリルのブラとショーツを思い切って買った。
お風呂上り、ドキドキしながらそれを身に着けたはずなのに、三十分も経たないうちにそれは部屋の床にはらりと落とされてしまう。
「んっ……な、とらぁ!」
キスの合間に名前を呼ぶと、泣虎は目を細めて私を見つめた。彼の瞳の虹はいつものキラキラしたものじゃなくて、分かりやすく欲情の色が見えて、それだけで胸がきゅんとなる。
「もうキスは終わりか?」
ちゅ、と軽く頬にキスを落とされ、私は泣虎の首に両腕を回す。
「まだするけど……そうじゃなくて、今日の下着どう思った?」
「下着?」
泣虎の大きな舌がべろりと私の鎖骨を舐める。ぴくっと体が震えると、玻ヰ璃はどこ舐めても美味いなと泣虎が嬉しそうに笑う。
「せっかく可愛い下着つけてきたのに、全然見ないんだもん」
折角おしゃれをしたのに、気づいてもらえないのも悲しいし、可愛いって言ってもらえないのも不満です。
唇を尖らせると、「可愛い顔してんじゃん」と泣虎がキスをしてくる。
「もう、今は怒ってるのに……!」
「じゃあ、やめるのか?」
「……やめないけど」
「じゃあ、こっちに集中しろよ」
「んっ……」
泣虎は下唇を食むと、にゅるりと舌を差し込んでくる。身体も、手も、私より随分大きい泣虎は舌まで大きい。
舌同士をからめて、吸われると甘い刺激に体が震える。角度を変えて、何度もキスをすると時々泣虎の八重歯がぶつかる事がある。それがなんだかたまらなくて、ぶわっと体が熱くなる。
「はぁ……」
「玻ヰ璃、すっげー可愛い顔してんじゃん」
唇が離れると息の上がった私を見て、泣虎がよしよしと頭を撫でてくれる。
本当は泣虎に、可愛い下着をつけた私を見て、ドキドキしてほしかったんだけど。
さっきから何度も太ももに当たる熱い塊をちらりと見たら、何も言えなくなる。
「泣虎ってずるいんだから」
「ん?」
「……続き、して?」

ぎゅっと泣虎を抱きしめるといつもより早い鼓動が伝わってきたので、もうそれでいいやって思ってしまう。

「玻ヰ璃、すっげえ好き」
「私も、大好きだよ」

 

いつもより長く互いの熱を分かち合いながら、夜は深まっていくのだった。

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